vol.8 ―――
2004年2月26日(木)〜29日(日)
樋田章二さんの
流氷ツアー in 知床!

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▲エントリーの準備中
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▲エントリーの準備中
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▲クリオネちゃん
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▲クリオネちゃん
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▲ダイバーとクリオネ
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▲オーロラファンタジー
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▲クラゲ
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▲水面に浮くダイバー
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▲ウミグモ
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▲流氷の裏は淡水で氷柱ができていた
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▲水底に居た生物
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▲ウミウシ(?)
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▲砕氷船から見た流氷
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▲自分より何倍も大きい流氷
●第1日目 2/26(木)
 朝7時、Sダイバーズに集合した我々は今尾さんに名古屋空港まで送って頂いて、一路クリオネとゆでタラバガニの待つ知床へと飛び立ちました。メンバーは、壁谷さん、今尾映子さん、スタッフのメグちゃん、そして最近なぜか雨男と疑われて前夜密かに大須観音で手を合わせた僕、Toyの4人です。これから北の海で繰り広げられるであろう未知の体験に胸を躍らせながら心に固く言い聞かせるのでした。"このツアーで雨男の濡れ衣を返上してやる"と.....。
 そんな事を考えている内にあっという間に女満別空港に到着。天気はピーカン、問題なし!
 空港では旭川ダイビングセンターのスタッフがお出迎え!早速、知床まで車で移動。今日のメインイベントは砕氷船オーロラ号での流氷観光!初めての砕氷船に胸躍らせ、眼下に広がる流氷に思わず「ウォーッ!本当に海に氷がっ!」。十二分に流氷を堪能した後、再び、知床に向けて出発!途中、地平線の彼方に拡がる斜里岳、知床連山を写真に収めながら、大陸的な光景にうっとり!「これぞ北海道!」。 
 夕方近くにホテルに到着!その豪華さにみんなびっくり!こんなリッチなホテル泊まっていいのかな?着いて早々ホテルの一室でブリーフィング!流氷の状況やこれから4日間のスケジュールについて説明を受けました。あいにく今日は流氷が沖の方まで戻ってしまっている状態だけど、明日の朝にはまた着岸するから大丈夫らしい。流氷が一晩で行ったり来たりするなんて本当?
 あとホテルの豪華さに負けてないのが食事の豪華さ!和洋中から、デザート、寿司のにぎり、タラバガニまで80種類の食事から選び放題、食べ放題!ごちそう様でした!食事の後は、明日からに備えて大浴場でリラックス!十分温まったところで「おやすみなさーい」!
●第2日目 2/27(金)
 起きてびっくり!海が、海が一面の流氷で覆い尽くされている。思わず見とれてしまう、すごい光景!天気も快晴!
 準備を済ませロビーで待っていると、なんと観光バスでお出迎え!移動すること数分、ポイントに到着!その名も「さいはてチャネル」。近くにある「さいはて市場」と言うお店から取ったそうですが知床に来たことを再確認させてくれるネーミング。氷上ではスタッフの皆さんが、何時間も前から氷にエントリー用の直径2m程の穴を開けてくれていました。厚い所で氷の厚さは1m以上。簡単な作業ではありません。ご苦労様です。これから2日間この穴からエントリーします。
 フリースや防寒用のインナーを着込みペンギンの赤ちゃんのように着膨れした上にドライスーツを着ます。もちろん使い捨てカイロは必需品!フードとグローブは寒冷地用!完全武装でいざ出陣!ガイドのガンちゃんにサポートしてもらいバディーでダイブします。
 通常のダイビングと違うのは1本のロープでバディー同士と地上のサポーターが繋がっていることです。ダイバーはまるで鵜飼いの鵜状態!でもこれで「大丈夫?上がれ!」等お互いにコミニュケーションを取り合います。1回のダイビングは15分位で、水深も5m程、移動する距離も本当にごく限られた範囲です。思ったほど冷たいとか寒いと言った感じはなくそれよりも水面を見上げると流氷が青く光っている光景がとても幻想的!と考えているとガンちゃんからの合図!
 近寄って行くとそこには羽ばたくように体をクネらせながら浮かんでいる「クリオネ」が!殻はないけど一応貝の一種、とても愛らしい!よくよく探すといたるところにクリオネが。いない年は全然いないらしく本当にラッキー。今年は大漁らしい。他にも卵を抱えた「ミスグモ」、や櫛板列が虹色に輝く「ウリクラゲ」が漂っていました。
 あっという間に時間が過ぎ今度は地上でのロープ番です。地上ではこのロープワークに加えて、もうひとつダイビング中に凍り付いたレギュレーターのファーストステージとセカンドステージにお湯をかけて溶かすと言う重要な仕事があって大忙しです。でももっと厳しいのはガイドのガンちゃん。僕たちが交代でダイビングする1時間くらいずっと海に浸かりっぱなし。さすがプロって感じです。
 昼食をはさんで1本ずつ潜り今日のダイビングは終了!ホテルに戻って温泉で疲れを取って、豪華なバイキングで明日に向てエネルギーチャージ!
●第3日目 2/28(土)
 天気はうす曇りです。今日は、1日遅れで前日の夕方から合流した堀内さんを加えて5人でのダイビングです。
 今回はアイスダイビングのスペシャリティーの講習と言う事もあり1本目は前日同様ロープありのダイビングでしたが、2本目は講習も終わりファンダイビングと言う事で、ロープなしで水中を自由に散策。クリオネを探し回ったり、流氷にへばり付いたりここでしか味わえない貴重な体験をして最後の流氷ダイビングを満喫!
 これでCカードもゲット出来たし、お昼は焼きタラバガニを堪能したしもう言う事無し。夜は夜空を彩る大人気のオーロラショーに大感動!最後の最後まで知床を満喫しました。
●第4日目 2/29(日)
 知床最後の朝、快晴です。まだ流氷はそこにあるのにもう帰らなくちゃいけないなんて!最後にホテルの部屋の窓からの流氷の光景を写真に収め、名残惜しさを胸に知床を後にします。「また来年っ!」と心の中で叫びつつ。
 途中、濤沸湖で白鳥とカモメに餌をあげたりしながら女満別空港へ!そして昼過ぎの便で無事名古屋に戻って来ました。
旭川ダイビングセンターの皆さん、スタッフのメグちゃんありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
●余談になりますが最後に二言。
一つ目はこのツアーを通して分かった事で僕はやっぱり雨男ではないと言う事!二つ目はさいはて市場に掲げてあった看板の文句「カニがチョキならあじはグー!」忘れられません!